アルミダイカストは、軽量で高強度、優れた寸法精度を実現できることから、自動車部品、電子機器部品、産業機械部品など、様々な分野で利用されています。
アルミダイカスト用合金に含まれる元素
アルミダイカストに使用される合金は、主にアルミニウム(Al)をベースに、シリコン(Si)、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)などの元素を添加することで、更なる機能性をもたらすことが可能です。
シリコン(Si)
鋳造性の向上:アルミニウム合金の流動性を高め、鋳造時の湯流れを良くします。これにより、複雑な形状の製品を製造しやすくなります。
強度・硬度の向上:アルミニウム合金の強度と硬度を高めます。特に、シリコン含有量が多いほど、この効果は顕著になります。
熱膨張率の低減:熱膨張率を抑え、寸法安定性を向上させます。
耐摩耗性の向上:耐摩耗性を高め、部品の寿命を長くします。
銅(Cu)
強度・硬度の向上:アルミニウム合金の強度と硬度を高めます。特に、熱処理を行うことで、より高い強度を得ることができます。
切削性の向上:切削性を高め、加工を容易にします。
マグネシウム(Mg)
強度・硬度の向上:アルミニウム合金の強度と硬度を高めます。
軽量化:アルミニウムよりも比重が小さいため、合金全体の軽量化に貢献します。
耐食性の向上:耐食性を高め、腐食を抑制します。
当社の異種材アルミダイカストの対応範囲
一般的なADC12を材料としたアルミダイカストで実現できない更なる高機能化を実現したいお客様向けに、当社は異種材アルミダイカストサービスを展開しています。当社が対応するのは、以下の異種材アルミダイカストです。
ADC5
良好な鋳造性と機械加工性を持ち、比較的安価であるため、幅広い用途に使用されています。強度と耐食性は、他の合金と比べてやや劣ります。
ADC6
ADC5よりもシリコン含有量が多いため、強度と硬度が高くなっています。ADC5と同様に、良好な鋳造性と機械加工性を持ちます。
ADC10
ADC6よりもさらにシリコン含有量が多いため、高強度、高硬度で耐摩耗性に優れています。複雑な形状の部品にも適しています。
AlSi10Mg
マグネシウムを添加することで、高強度、高靭性、優れた耐食性を実現しています。薄肉化が可能で、軽量化に貢献しますので、自動車部品や航空宇宙部品などで使用が増えています。
強度と耐摩耗性が求められる部品には、ADC10が適しています。高強度、高靭性、耐食性が必要な部品には、AlSi10Mgが適しています。コストパフォーマンスを重視する場合は、ADC5が適しています。ADC5とADC10の中間の特性を持つ合金として、ADC6も選択肢となります。当社は試作から対応することが可能ですので、ご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。